「超探偵事件簿レインコード」クリア済み向けネタバレ感想・考察。

ここでは、Nintendo Switchで発売された推理アクションゲーム「超探偵事件簿レインコード」のネタバレ感想・考察を書いていきます。
まだ「超探偵事件簿レインコード」で遊んだことのない人は、以下のネタバレなしのゲーム紹介をご覧ください。

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考察や世界観・ストーリーの濃い作品が好きな人向けの作品をTwitterやブログで発信しているので、チェックしてみてください。
また、ネタバレ感想その2として、「超探偵事件簿レインコード登場人物の名前の元ネタを考察」という記事もあるので、こちらもチェックしてみてください。

それでは、「ネタバレOK」という人のみ続きをどうぞ!
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- 「超探偵事件簿レインコード」クリア総評
- 「超探偵事件簿レインコード」各章ネタバレ感想・考察
- 主人公のユーマ・ココヘッドの正体
- 前日譚「超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合」感想
- カナイ区の肉まんとホムンクルス
- ダウンロードコンテンツ(DLC)感想
- 【オマケ】別作品の推理アクションゲーム「ダンガンロンパ」シリーズとは?
クリア後の総評
シナリオ | 面白い |
操作性 | 完ぺきではないが良い |
システム | ロード時間が長い、 |
サブストーリー等 | 街の探索が面白いので良 |
別作品の推理アクションゲーム「ダンガンロンパ」シリーズをプレイ済みかどうかによって、感想は変わると思います。
「ダンガンロンパ」シリーズプレイ済みの自分の感想
- ダンガンロンパに比べれば、突飛な展開は抑え気味
- 手掛かりを抑えていけば、謎迷宮に入る前に真相が分かる
- とはいえ、レインコード独特の世界観に裏打ちされたストーリーは必見
- カナイ区を探索中の街の人の会話やBGMが良し
予想外すぎる展開や無茶な展開はなく、「超探偵」などの特殊設定はあれど、王道ミステリーに近いストーリーでした。
「ダンガンロンパ」シリーズのような突飛な展開が好きな人にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれません。
ただ、レインコードは独自の世界観を持っていて、ダンロンとはまた違った満足感を得られるでしょう。
レインコードの人物は、地に足の着いた考え方をする人物が多いので、推理小説を読んでいるような感覚になることもありました。

音楽とネオン、雨天の近未来地方都市という組み合わせが、レインコード独特の世界観を生み出しているのかもしれません。
超探偵事件簿レインコードの各章クリア感想

ここからは各章のネタバレ感想になります。
0章「アマテラス急行殺人事件」
顔が判別できない〇体が2つ出てきた時点で、容疑者が絞られました。
プレイ中感想でも書いていますが、本物のジルチさんはどんな人だったのでしょうか?
5章でも登場する偽物ジルチさん、性根がヤバいヨミー様と波長が合うあたり、この人も相当な悪人だったのでしょう。
いくらプロの仕事人とは言え、動物嫌いな人に「動物調査」スキル持ちの人の真似させるのはやめてあげてください。ヨミー様。
ユーマがガラスの破片で指を切って、血がドアノブに少しついてしまう箇所は、後半の伏線だったのですね…。
5章の危機一髪まですっかり忘れてました…。

ダンロン勢には嬉しい(?)ミスリードかもしれません。
0章プレイ中感想
トリックにツッコミどころはあるけど、勢いと意外性がありました。
2人目の被害者のメラミさんを見つけた時点で、めちゃくちゃイヤな予感がしましたが、まさか本当に全滅とは…。
ユーマくん、ネックレスだけで身元判断するのはどうかと思ったのですが、
- 探偵(ユーマ)が断定しているから〇体の身元は保証される
- 探偵(ユーマ)がエイフェックスさんの生命探知が本物であると認識しているので、エイフェックスさんは超探偵(偽物・犯人ではない)ということになる
という理由で犯人からは除外できるのかな…。
それでも、ネックレス以外にも身元保証するものがないと、犯行可能なのがジルチさん(動物調査)の他にエイフェックスさん(生命体探知)もアリになってくるのでは…と思ったり。
事件冒頭のユーマの第1の事件目撃は、精巧なマネキンを使えばジルチさんに罪をなすりつけられますし。
事件の犯人=偽物の超探偵
という前提で考えろ、ということなのでしょう。
ジルチさん(本物)は可哀そうですね。
謎迷宮で彼が言っていた容疑の否認については、「ある意味で当たっていた」ということでしょう。
あと焼〇って、被害者途中で起きるのでは?
てっきり「車内のAEDとかの機器を利用して、感電〇させた後に火をつけたのかな?」と思ってました。
良い子も悪い子も、車内〇火はダメです。
毒〇スが発生して、あんな狭い室内じゃ、あっという間に息が続かなくなります。

違う…そういう問題じゃないでしょ。
1章「連続密室殺人鬼クギ男」
冒頭のユーマが所長に料理を振舞うシーンは、
- ユーマが料理下手
- ヤコウ所長はじめ、カナイ区住民の味覚が駄目になっている
以外に、
- 「料理上手なユーマ」と、「記憶喪失のユーマは別人」
という説もありましたね。
料理上手さんは、探偵よりもラーメン屋の方が向いていたようです。
彼も直接的・間接的に事件解決の役には立っているので、影のヒーローともいうべき存在かもしれません。
肉まん屋は、後半に向けての何らかの伏線だろうと考えていたので、肉まんの真相には驚かなかったのですが、「カナイ区住民の真実」については、結構えぐいのをお出しされた感じがします…。
ペンキの件で信者が犯人の1人であることは見当がついていました。
しかし、神父さんについては、謎迷宮内の消去法でこの人しか当てはまらないと分かっていても、直前まで確信が持てませんでした。

明らかに怪しそうな見た目だから、逆に犯人から除外しようとしちゃったのかもしれませんね…。
まあ、容疑者4名とも、パンクな感じに怪しかったですけども。
後ほどでてきた「依頼」で、シスターさんがお気に入りキャラになりました。
(カワイイ…)
もう一人の男の人の「依頼」もなかなか面白い。
「そうはならんじゃろ」という超展開を唐突にブッコんで来るので油断できませんね。(笑)
1章プレイ中感想
ユーマが料理下手なんじゃなくて、カナイ区住民の味覚がダメになっている伏線なのではないかと考えています。
微妙な味の肉まんが人気商品になっているのは、カナイ区では「美味しい」と思われているから。
アマテラス社はカナイ区を巨大な実験場にしていて、その実験成果の被害がカナイ区だけでなく全世界に飛び火したからこそ、超探偵が送り込まれることになったのではないでしょうか?
- ユーマが料理下手
(ユーマの味覚が常人とずれている) - ヤコウさんの味覚がおかしい
- ヤコウさんだけでなく、カナイ区住民の味覚がおかしい
①~③のどれが正解なんでしょうね?

もしくは別の説があるのかも?
謎迷宮は、序盤の落下しながら選択肢を選ぶ箇所が難しかったです。
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2章「暗黒少女の沈黙」
「クルミちゃん黒幕説」を5章まで引きずっていた自分を殴りたい。
いや、確かに彼女も「やらかしては」いるのですが…。
スワロさんにオシオキされたい「小太りの保安員」さんが妙に印象に残ってしまいました。
世界探偵機構のナンバー1が、思ったよりメインストーリーに関わっている気配がしてきた第2章。
「不死の怪物ホムンクルス」、「多くの企業や政府が欲した技術」というワード。
メインストーリークリア後に浮かんだのは、「これからカナイ区はどうなってしまうのだろう?」という疑問。
カナイ区自体は、住民が真実を受け止め、アマテラス社とマコトさんがついているので大丈夫だと思われます。
しかし、その余波で世界的な混乱が起きてもおかしくはないですね…。
2章プレイ中感想
1章はトリック解明につまづいたけど、今回は迷宮入り前に犯人と犯行方法に見当がついたのでサクサク進めました。
ただし、
- 変装捜査の際に、クラネが部屋から出ていってくれなくて詰まった
- 迷宮序盤の机渡りで気持ちの準備ができてなくて連続落下
ということがあったのでSSには至らず。
一時はクルミちゃん黒幕説も疑っていましたが、どうやらそんなことはなく、味方ポジの人みたいです。
2章の雰囲気がバッドエンド風味なので、デスヒコ君の能天気さがありがたい…。
プロローグで紹介されていた通り、ナンバー1は安楽椅子探偵ではないようで、独自に色々動いている気配がします。
- ユーマとナンバー1
- クルミとナンバー1
このあたりの関係性については、気にしておいた方が良さそうです。
3章で新しい登場人物も出てきて、ユーマの過去にも触れられていることからすると、ナンバー1は予想以上にメインストーリーにがっつり食い込んでくるキャラかもしれないですね。
- 不死の怪物「ホムンクルス」
- 「多くの企業や政府が欲した技術」
このワードも頭に入れておくことにします。
第3章「探・偵・失・格」
フブキちゃんは、日常生活に支障が出るレベルの忘れっぽさがありながら、それを超えるチートを見せつけてくれました。
才能がチート過ぎるものの、それありきで人生を送っている娘を良しとしなかった親御さんも素晴らしいですね。

逃走中、正解のボタンを押すだけのアクションにもかかわらず、何回も頼ってごめんね!ありがとう!
冒頭に出てきた過去の世界探偵機構内での出来事と思われる回想は、ユーマと主人公の過去。
登場人物の声が分からないようにしてあったのも伏線ですね。
第3章でマコト・カグツチさんが初登場。
ロード中のキャラ紹介で、「マコトは自炊をせず、ほとんど外食で済ませる」という表現がありました。
「人間好みの味が出せない料理下手」かどうかは確定してませんが、主人公&マコトさんの料理の腕前には期待しない方が良いのかもしれません…。
第3章プレイ中感想
街が水没した時点で犯人・トリック・動機にはおおよそ見当がついた感じです。
雨天が3年も続いていれば、こんな行動に出る人も少なからずいると思うのだけど、アマテラス社は次の一手をどうするつもりなんでしょうね?
カグツチさんとクルミちゃんは、相変わらず腹の底が見えない感じが良き。
だんだんとカナイ区最大の秘密に迫っている予感がします。
フブキちゃんは日常生活に支障をきたしそうなレベルの忘れっぽさだけど、これまで周囲の人たちに大切にされてきたんだろうな…。
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第4章「キミのすべてが0(零)になる」
ヤコウ所長の手元に、動機と手段がそろってしまたことが発端。
黒幕のヨミーとマコトには、それぞれ計画を決行すべき理由がありました。
また、犯行方法にフブキちゃんの能力を組み込んでいることから、「自分が〇ぬこと」も許容してしまっているほど、ヤコウ所長自身も強い意志をもって犯行に及んでいます。
ここまで何もかもお膳立てが整っているとなると、運命に逆らうのも難しいのかもしれません。
ヴィヴィアさんの問いかけは、ユーマにもプレイヤーにも必要な問いかけだったと思います。
そして、ここにきて死に神ちゃんにも変化が。
「人間とは異なる怪物」から「人間性を獲得した神様」として成長した死に神ちゃん。
死に神ちゃんはプレイ前から魅力的でしたが、クリア後も作品を象徴する魅力的なキャラクターとして印象に残りました。
死に神ちゃんの変化は、この物語のエピローグ(現カナイ区住民の運命)も示唆しているようにも思えます。
第4章プレイ中感想
依頼でレジスタンスのその後が描かれています。
彼らのその後は気になっていたので、個人的には嬉しいサブストーリーです。
今回のお供はヴィヴィアさん。
彼は他の探偵とはスタンスが違っていて、4章はこれまでとは一味違うストーリーになりました。
毒ガスが「30分後に必ず〇亡する」という設定だったので、この時点で犯人の見当がついてしまいました…。
ヨミーさんが徹頭徹尾、悪役だったのも良き。
事件の裏まで暴いて、スッキリ解決…と思いきや、やはりそうはいきませんよね…。
第5章「そしてボクもいなくなった」

ユーマとマコト・カグツチ、そして「カナイ区最大の秘密」に迫る第5章。
5章に入る前にユーマとナンバー1の関係性について、いくつか仮説を立てていたのですが、可能性が低そうな説があたってしまいました。
「主人公のユーマ=ホムンクルス説」も立てていたのですが、
- ユーマの制服は、彼自身に正式に支給されたもの
- 統一政府の研究機関のホムンクルスは脱走し、行方不明になった
ということから、「マコト=ホムンクルス説」の方が有力と判断。
残りの謎は、謎迷宮を探索して答え合わせをしていきました。
最後の選択をする前に、異なる選択をした際の後味の悪さを匂わせてくれました。
マコトさんは、3章のスラム街水没や4章の件もあり、悪人寄りの人ではあります。
しかし、マコトさん自身が問題を全力で解決しようとしてくれていたからこそ、彼やユーマ、カナイ区住民にとっての最善が導き出せたのではないかと考えています。
第5章プレイ中感想
前半のダンジョン探索は、バイオハザードのオマージュなのでしょうか?
ホラーゲームはあまりしない人間ですが、どちらかというとSIRENを連想しました。
和風ホラーは独特の情緒?がありますね…。
そんな話はさておき、いよいよアマテラス社と「カナイ区最大の秘密」に迫る章になりました。
肉まん工場については、何となく察しがついていましたが、「空白の一週間事件」の詳細が明らかになった時は、思わずうめき声が出てしまいました。
ユーマと謎のラーメン屋、ユーマとナンバー1の間には、何かしらの関係性があると踏んでいましたが、ユーマの正体については、謎迷宮内でやっと理解できた感じです。
- ユーマの制服はユーマの体のサイズにぴったり合うように設計されている
- プロローグのナンバー1が、ヤコウ探偵事務所に集まった探偵を指して「戦力としては十分」と言っている
- 3章冒頭で、世界探偵機構内の過去話が出てくる
以上のことから、ユーマが世界探偵機構の正式なメンバーであることは間違いないと考えていたので、このあたりの伏線回収はスッキリ飲みこめました。
この主人公、確かに教育係がついていた方が良いくらいにトンデモ弱体化してますね。

まあ大体は、プレイヤーである自分が操作をよくミスっているせいなのですが…
現実世界の追手をかわせない率と、迷宮内の落下〇率が高めのプレイヤーです。はい。
まあ、何度かやり直せば無事エンディングを迎えられる優しい仕様になっているのが助かりました。
エンディングがハッピーエンド風味なのも、また良し。
ヨミーさんが一人でヘイト稼いでくれたのが、功を奏しましたね!()
クルミちゃんを最後まで疑っていてすみませんでした。
まあ彼女も他の人同様、「やらかしていた」ので、まるきり間違いではないのですが…。
起きてしまった過去は仕方がないので、未来をどうやって良くしてくのかを考える必要がありますね。
エピローグ「REIN CODE」感想

全体的には、「円満解決ではないけど、希望が見えるビター寄りのハッピーエンド」という印象を受けました。
カナイ区住民は、これから自分たちの境遇と、外部との問題にどう取り組むかが課題になってきます。
かなりの難題ではありますが、住民全員が真相を知り、マコトさんを中心に前向きに取り組んでいることから、グッドエンドといってもいいでしょう。
一方、カナイ区外の世界は、これからホムンクルスとどう向き合っていくかをいきなり突き付けられました。
政府や企業の一部の人間は「臭い物に蓋をする」でやり過ごしてきましたが、これからは真正面から問題に取り組む必要が出てきます。

「超探偵事件簿レインコード」の物語が終わった後も、波瀾万丈の物語が起こりそうな予感がしますね!
クルミちゃんが旅に出るシーンで締めになりますが、彼女の旅路も大変そうです。
スキンクリームや外出着を用意すれば、日光の当たる場所に行っても理性を保てるようになっているようですが、外の世界では良いことも悪いことも沢山あるのでしょう。
主人公ユーマ・ココヘッドの正体

エピローグまで終えて分かったことは、「主人公君の本名が分からない!」ということ。
これは困りましたね。
- ユーマ・ココヘッド
→見習い探偵であり、カナイ区でラーメン屋を開いた彼 - ナンバー1
→肩書なので、正確には名前ではない。
しかも作中の主人公は「元・ナンバー1」なので、この名前も当てはまらない
とりあえず、ユーマ(主人公)と呼んでいきましょう。
3章の過去回想は、ユーマ(本物)とユーマ(主人公・ナンバー1)がすれ違っていたシーンでした。
回想では全くしゃべらず、本をもってどこかに向かっていた人物が主人公君というオチ。
確かに、3章冒頭の過去回想では、だれの声か分からないように音声が加工されていました。
名前の由来についても考えてみましたが、このあたりの仕掛けは「よくできているなー」と感じた次第です。
0章のアマテラス急行において、
- 主人公のユーマは他の超探偵が能力を使用していたのを感知していた
- 他の超探偵は、ユーマのように能力を感知している様子がない
- 死に神ちゃんと契約していないマコトが「能力共有」を使用できた
- マコトはユーマ(主人公)を元にしたホムンクルス
ということから、主人公のユーマも「超探偵」なのではないかと推測しています。
上記訂正。作中でユーマ(主人公の元ナンバー1)の探偵特殊能力が「能力共有」であることが明言されていました。
探偵特殊能力:能力感知・能力共有
(他の超探偵が能力を使用していることが分かる。条件付きで能力を共有できる)
「死に神ちゃんの能力は、あくまで謎迷宮に関連する力であり、能力共有については主人公のユーマが本来持っている力である」ということでした。

この力があれば、年齢が若くてもナンバー1の座につくことも可能ですね
「これまでは事件を一人で解決してきた」と言われていた元ナンバー1。
そんな彼が、今回初めて「死に神ちゃん」というパートナーに頼る道を選びました。
つまり、記憶を失う前のユーマ(主人公)は、カナイ区の問題は持てる限りの強権を使って解きに行く必要があるという危機感を抱いていたということになります。

実際にカナイ区で起きたことを見ると、これくらいの強権は必要だと思わされちゃうね…
各事件の原因
- 1章:アマテラス社と保安部の腐敗による治安悪化
- 2章:アマテラス社の強大な権力による事件もみ消し。保安部の怠慢な捜査
- 3章:アマテラス社による負債を、ドーヤ地区住民に押し付けた状態が継続
- 4章:問題のあるホムンクルス研究を強行し続けた(異を唱える人間の排除)
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前日譚「超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合」感想

限定特典小説「超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合」を読んだ感想です。
この小説のあらすじ・内容を簡潔にまとめてみました。
- ヤコウ=フーリオが探偵になるきっかけを描いた前日譚
- ヤコウの元・事務所である雑居ビルの部屋は、彼の師?である「ミツメさん」から譲り受けたもの
- ミツメさんは転居したことにより、現在はカナイ区にいない

短編小説ですが、格好良くてワルな大人の魅力がみっちり詰まっています。
小説「超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合」ネタバレ感想
結局、この小説には超能力が使える「超探偵」は出てきませんでしたが、地に足の着いた解決策を模索する「超すごい探偵」が登場しました。
ミツメさんのような探偵にあこがれて、ミツメさんのような探偵になりたいと思ったヤコウ青年。
この小説の主人公である「本物のヤコウ」はレインコード本編には全く登場しません。
しかし、彼自身が生きた痕跡や、彼が抱いた憧れや信念は、レインコードの舞台には欠かせないものでした。
ヤコウ青年は結局、3年前の事件で他の住民と同様の結末を辿ったのでしょう。
しかし、ミツメさんとヤコウ青年の出会いがなければ、ゲーム本編でのユーマ達やカナイ区住民の運命は全く違ったものになっていたはずです。
オレが探偵でよかったと、多くの人に思ってもらえるような、そんな探偵に、オレもなりたい。
「超探偵のなり方 ヤコウ=フーリオの場合」より引用
という一文は、クリア後にとても心に響く一文です。
未来において、カナイ区に訪れた超探偵たちの物語が、カナイ区住民に明らかにされることがあれば…。
その時こそ、2人のヤコウ所長の夢が叶う時なのかもしれません。
エピローグの超探偵たちが立ち去るシーンでも思いましたが、故人を偲ぶ(しのぶ)ような、不思議な雰囲気のある小説でした。
日本神話や民間伝承と、登場人物の名前を考察する

カナイ区名物の「肉まん」とカナイ区住民の味覚

カナイ区住民のソウルフードである「肉まん」。
5章でその材料について衝撃的な真実が判明しました。
- カナイ区住民はソウルフードにするくらい美味しいと感じる
- カナイ区の外からやってきた人間のユーマは「そんなに食べたいとは思わない」
ということから、何かしらの伏線なのだろうと思っていましたが…。
5章でラーメン屋を開いたユーマ(本物)は、「この街の人に受け入れてもらえる味にするのに苦労した」ということを言っていることから、ホムンクルスと人間では、味覚に差があるということが分かります。
- カナイ区の肉まん(人〇)を美味しいと感じる味覚
- 元々は戦争で使われることを想定されていた不老不死の肉体
- 日光を浴びると狂暴化してしまう
ということから、前途多難なホムンクルスたち。
それでもゲームのラストでは、前向きに生きるクルミちゃんやカナイ区住民の姿が見れました。
晴れた地にクルミちゃんが旅立っていったことを見ると、日光で狂暴化する問題についてはアマテラス社が色々と手を打ってくれているみたいですね。
途中で鬱々とした気分になることもありましたが、プレイできてよかったゲームだと思います。
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ダウンロードコンテンツ(DLC)感想

キャラクター達の違った一面を見せてくれる、ダウンロードコンテンツ(DLC)が配信されています。
ニンテンドーeショップで購入する必要があるので、WiFiなどの接続状況にご注意ください。
デスヒコ編を見た限りでは、本編のネタバレはありません。
プレイ前でも、クリア後でも楽しめるシナリオです。
- 配信予定の全4種のサブストーリーをまとめて購入できる
- 1つずつ買うよりお買い得
- 価格は2,200円(税込み)
- 全4種のサブストーリーの中から、好きなものを選んで購入できる
- 好きなキャラのサブストーリーだけ欲しい人はこちらの方がお得
- 価格はそれぞれ660円(税込み)
デスヒコ編『カリスマ探偵VS怪盗九尾の猫』感想
変装が得意なデスヒコが、怪盗とプライドをかけた戦いをするサブストーリー。
捜査キャラクターがデスヒコになり、街中を探索できます。
デスヒコのナンパシーンは、本編でもたびたびありましたが、今回もナンパのオンパレードです。
巻き込まれるヤコウ所長も大変ですね。
最後にはデスヒコ君がやらかしちゃうし、「胃潰瘍になってもおかしくなかったのでは?」と思いました。
ネタバレ感想
前半で「九尾の猫」のビジュアルが噂になっていましたが、それは本人が流したデマ情報でした。
そこまで見切っていた上で、二重の捕獲作戦を考えたデスヒコ君ですが…。
詰めが甘い、というか、「ナントカと天才は紙一重」みたいな感想が出てきてしまいます…(笑)
デスヒコの場合、努力型の天才でもあるので、そこが魅力的でもあるんですけどね。
怪盗が指輪を返してくれなかったら、どうするつもりだったんだろう?
ヤコウ所長に心労かけるのも、ほどほどに…。
フブキ編『フブキの最高に幸運な1日』8月31日配信予定
後日感想を追加していきます。
第3弾:2023年9月配信予定
後日感想を追加していきます。
第4弾:2023年10月配信予定
後日感想を追加していきます。

「ダンガンロンパ」シリーズもやってみよう!
推理アクションゲームが好きな人は、制作チームが同じの「ダンガンロンパ」シリーズもおすすめです。

ダンガンロンパ3作品+ミニゲームが収録された「ダンガンロンパ トリロジーパック」のゲーム紹介

「ダンガンロンパV3」ネタバレ考察記事リンク
