「黄泉のツガイ」最新24話「風神と雷神」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第24話の感想と考察を書いていきます。
前回第23話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第24話は月刊少年ガンガン2023年12月号に掲載されています。
期間限定:特装版!
「黄泉のツガイ」24話のあらすじ
24話「風神と雷神」では、新郷ハヤトと影森アスマの関係性がハッキリしてきました。
そして今回は、人質となっているアザミちゃんと偽アサの方にも動きがありました。
起承転結の「結」まで、かなり近づいてきた回ですね。
新郷ハヤトと「風神雷神」
風神・雷神は、見た目通り戦闘力がウリのツガイです。
ユルが新郷を人質に取ったにもかかわらず、あっさりと形勢逆転してしまいました。
大ピンチのユルですが、丁度そこへ、デラさんと東村の「山賊」さんが乱入します。
ユルが東村関係者の手に渡ることを避けるため、夜桜を使ってユルをよそに運ばせたアスマさん。
結果的に、ユルとデラさんが合流することができました。
山賊さんは、新郷さんの倉庫に置いてけぼりにされてしまいました…
主である影森アスマと、その伯父「新郷ハヤト」の関係性について明らかにしてくれる夜桜。
影森アスマは、自分の母を利用しながらも彼女を冷遇し続けた新郷に、かなりの憎しみを抱いていたようです。
今回の騒動の内情が段々分かってきました。
- 双子を手に入れて、権力を確立しようとする新郷ハヤト
- 新郷一派を潰すために動く影森関係者
大変な騒動に巻き込まれてしまいましたが、状況は良くなりつつあるようですね。
【朗報?】人質にも救援がきました!
新郷の部下に監禁されていた偽アサとアザミちゃん。
偽アサは隙をついて、相方のツガイであるダンジに連絡を取ることに成功します。
状況を把握したダンジは、狼煙(のろし)を使ってユルに助けを求めるアイディアを閃きます。
救援要請は見事成功!
しかし、偽アサとアザミちゃんの前に現れたのは、ユルではありませんでした…。
大ピンチ…なのかな…?
今回のポイント
・影森さんちのお家事情
・かわいい顔してエグい奴ら
第24話までの謎と考察
ここから先はネタバレを含んだ考察になります。
原作未読の人は、まず第24話を読んでから見ることをおすすめします。
今回は、新郷ハヤトと影森家の関係性がハッキリしてきた回になりました。
それと同時に、以前の沖縄のおばあちゃんにアサが電話をかける描写で気になる点が出てきたので考察してみます。
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沖縄のおばあちゃんの下にいたツガイは…?
影森家でユルとアサが出会い、分かれた後、アサは沖縄のおばあちゃん(母方の祖母)に電話をかけています。
沖縄のおばあちゃんは、人面蜘蛛のような「誰かのツガイ」の支配下にあり、現在ユルやアサが接触をするのは危険な状況です。
ユルがさらわれる前は、この人面蜘蛛ツガイは新郷一派の誰かのツガイかもしれないと考えていました。
しかし、今回の新郷と影森の関係性をみて、影森・新郷の誰とも関係ない第三勢力のツガイの可能性が高いと思いました。
- 人面蜘蛛は、影森家と対立関係にある勢力のツガイ
- 新郷一派は影森配下にある勢力
新郷ハヤトは影森アスマと親戚関係にあり、影森家に直接揺さぶりをかけられる立場にあります。
強欲なヤクザ気質で、直接的な手段で双子を手に入れようとしている新郷の人物像は、沖縄のおばあちゃんを利用して「誘いこんで」ユルやアサを手に入れようとする人物像とはあまり一致しません。
さらに、新郷一派は影森家が本気で排除しようと思えば、難しくはないほどの戦力差があります。
このことから、断定はできないものの、現在影森家が沖縄のおばあちゃんに手を出せない原因になっているツガイは、新郷一派のツガイではない可能性が高くなりました。
人面蜘蛛ツガイの主は…
人面蜘蛛ツガイの主は、どの勢力の人物なのでしょうか?
- 東村関係者
- 東村・新郷とも異なる勢力
現時点で考えられる可能性はこの2つです。
今回の新郷によるユル誘拐の件では、東村の配下の「祈祷師」や、「山賊」と呼ばれる集団も大きな動きを見せました。
彼らは、どんな手段を使ってでも早急に双子を確保したいと考えています。
しかし、祈祷師や山賊は沖縄のおばあちゃんの件について全く触れていません。
このことから考えられるのは、
- 沖縄のおばあちゃんの件については、東村の上層部(ヤマハおばあ等)の人間しか知らない
- 沖縄のおばあちゃんの件は、東村とは無関係な人物による犯行
ということが考えられます。
与謝野イワンは新郷に雇われた傭兵(外部のツガイ使い)ですが、彼は何かを知っているのでしょうか?
25話以降も引き続き考察していきたいと思います。
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