「黄泉のツガイ」最新23話「泣く子と悪い子」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第23話の感想と考察を書いていきます。
前回第22話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第23話は月刊少年ガンガン2023年11月号に掲載されています。
期間限定:特装版!
「黄泉のツガイ」23話のあらすじ
新郷・影森アスマの策略により、デラさんや左右さんとは離れ離れになってしまったユル。
機転を利かせて新郷を人質に取り、形勢逆転を図ります。
一方、影森家では、ユルを助けに行ったお館様(影森ゴンゾウ)のいない隙を狙って、アサが狙われてしまいます。
影森家に潜む刺客の正体が明らかになった前回ですが、今回23話では、影森家の皆さんの関係性が見えてきました。
影森家のお庭が再びバトル会場に…
外で暴れるよりは、自分の家の敷地内の方が何かと便利だとは思いますが、影森さん家のお庭は、よそ様には見せられない感じに台無しになってしまいました。
前回のアキオの発言にキレたガブちゃんにより、アキオのツガイ「ヤマノカミ(山風と谷風)」は順調に食いちぎられていきます。
ヤマノカミにとって相性が悪い「ガブリエル」、さらにジンさんとハルオのツガイに囲われては、かなり分が悪い戦いです。
機転を利かせて戦うアキオでしたが、相手も熟練ぞろいです。
とうとう追い詰められてしまったアキオは、ヤマノカミとの契約を解除して、ツガイだけでも逃がそうとします。
完全にキレてるガブちゃんは、ジンさん達の制止を聞かずにとどめを刺そうとします。
アキオに襲い掛かるガブリエルを止めたのは、お館様と外出したように見せかけて、影森家にとどまっていた「ナツキ」とそのツガイ「なもみはぎ」でした。
「なもみはぎ」とは、「なまはげ」のこと。
鬼のお面をつけた人型のツガイは、「戦闘タイプのツガイ」とのことです。
ナツキに制止されたガブちゃんのスキをついて、逃走を図るアキオ。
しかし彼を待つのは、最悪の運命でした…。
南無阿弥陀仏…。
これはもう、おとなしくお館様の裁きを待つほかありませんね…。
新郷さんのツガイも正式にお披露目
ユルによって人質に取られてしまった新郷。
しかし、ツガイ使いとしての経験値の違いからか、再びユルは追い詰められてしまいます。
果たして、デラさんやお館様は間に合うのでしょうか?
「風神」と「雷神」という、強そうなツガイが出てきた以上、左右さんのいないユルではかなり厳しそうです。
今回のポイント
・影森家関係者のツガイ、一気に大集合!
・ユルのピンチを救うのは誰か?
・次回以降は新郷さんのバトルが見れる?
23話までの謎と考察
ここから先はネタバレを含んだ考察になります。
原作未読の人は、まず第23話を読んでから見ることをおすすめします。
23話はバトル中心の回でした。
今回は、影森家関係者のツガイをまとめていきます。
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影森家関係者のツガイ
後ほど追記修正していきます。
人物名 | 人物の特長 | ツガイ名 | ツガイの特長 |
アサ | 運命の双子の片割れ。 解を宿し、結界や契約の解除や、人体を解くことも可能。 | 陰陽 | 対象を自身の結果以内に捕獲できる。 元は襲撃者の男性のツガイだった。 |
影森ゴンゾウ | 影森家当主。 「双子の因習は終わらせるべき」と東村とは対立姿勢を示す。 | 百鬼夜行 | ツガイ同士の仲を取り持つことで、主を複数のツガイと契約させることができる |
(波久礼ヒカル) | 影森ヒカル売れっ子漫画家。 影森家長男だが、ヤ●ザなお仕事をたくさんしている影森家の仕事は継ぎたくない。 | 黒白:こくびゃく (ベタとホワイト) | 物質を修正・再構築できる。 壊れた屋敷もあっという間に直せるが、修正した箇所は、色がつくまでの間はモノクロになる。 |
影森アスマ | 影森家次男。 「双子は活用すべき」という立場を表明している。 新郷は母方の伯父。仲は良くなさそう。 | (朝霧と夜桜) | 蛾を使い魔として使役できる。 朝霧は昼間、夜桜は夜に活動可能。 戦闘能力は未知数だが、尾行や対象の捕獲など、サポート能力は抜群。 |
影森ジン | 影森家三男。 双子についての意見はないものの、影森家当主の意向で動くことの多い人物。 | 掃除屋:スカベンジャー (愛ちゃんと誠君) | チョウチンアンコウのツガイ。 愛ちゃんは何でも呑みこみ、誠くんは何でも吐き出す。 武器の保管はお任せください。 |
ガブちゃん | 本名不詳の10代?女性。 好戦的だが、アサの友人として彼女を案じている。 どのような経緯で影森家にいるのかは謎。 | ガブリエル (ジョー・ウィリアム・フレデリック・ガブリエル1世とカーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエル2世) | 数多くの目と大きな歯が特徴のツガイ。 切れ味抜群の歯は、人体でも建造物でもツガイでも、なんでも噛み切る。 |
ハルオ | 愛想がよく、背丈が低い男性。 ジンとよく行動を共にする。 | ウサギと亀 | 格闘家の兎と、重力操作が得意な亀。 |
ナツキ | 眼鏡の女性。 ゴンゾウと共によく行動する。 | なもみはぎ | なまはげのようなツガイ。 戦闘が得意らしい。 |
アキオ | ポーカーフェイスの、背の高い男性。 誰かのスパイとして影森家内で行動していた。 | ヤマノカミ (山風と谷風) | 巨大なツガイ。 馬か牛の蹄のような足で敵を潰す。 |
フユキ | 長髪を結んだ長身の男性。 ゴンゾウと共によく行動する。 | 閻魔帳:ブラックリスト (抱擁:エンブレイスと囁き:ウィスパー) | 捕獲したツガイを通じて、ツガイ使いの情報を抜き取ることができる。 |
新郷さんについてもメモしておきます。
新郷 | 影森アスマの伯父。 実力主義を掲げ、ユルに「封」を持たせようと画策する。 | 風神と雷神 | 風と雷を操る獣型のツガイ。 |
影森家とその他の勢力との関係性
元々、影森家は東村にまつわる一族だったとのこと。
因習や考え方の違いから、東村とは決別し、現在は東村関係者とは敵対関係にあります。
東村や影森とは別に、新郷率いる「実力主義のツガイ使い達」もいるようですが、こちらとの関係性は不明です。
影森アスマは新郷との親戚関係にありますが、彼自身も影森家としても、決して友好的な関係ではなかった模様です。
アサとユルに対して特に友好的な態度を示していますが、一枚岩ではない一族であると言えるでしょう。
個人的には、お館様とジンさんの最終目標(ツガイ使いとしての理想)はどこにあるのか気になっています。
今後の物語で明かされることはあるのでしょうか?
24話以降が楽しみですね!