「黄泉のツガイ」最新25話「刀と弓」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第25話の感想と考察を書いていきます。
前回第24話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第24話は月刊少年ガンガン2024年1月号に掲載されています。
期間限定:特装版!
「黄泉のツガイ」25話のあらすじ
黄泉のツガイ第25話「刀と弓」では、ユルとアサの両親である「ミネ(父)」と「ナギサ(母)」について、新しい情報が出てきました。
前回24話「風神と雷神」で考察した説の一つが当たっていたようです。
東村から逃げる親子3人
冒頭は東村からミネさん、ナギサさん、幼いアサが逃げる場面です。
まだ東村から離れていない山道で、東村関係者に襲われる一家。
次のコマで当然のように返り討ちにしているミネさんは、本当に何者なんだ…。
とはいえ、行方不明になっていたナギサさんが、数年ぶりに山から生還したと知られれば、世間からの注目を浴びてしまいます。
つまり、このまま警察に行き、「普通の保護」をされてしまえば、東村関係者に見つかりやすくなってしまうということ。
一体どこに逃げればいいのか、懸命に考えるナギサさん。
彼女が考えた案とは…?
ミネさんは、下界(現代)の生活について疎いようですね。
東村から出たことは無かったのかな…?
べ、別に、アンタのためにやったんじゃないんだからね!
やはりツンデレは良いですね~。
ダンジとユルも仲直りできたようだし、人質も無事救出されました。
デラさんがお館様に新郷さんの居場所を伝えたので、あとはシメるだけ。
新郷さん…良い、いや、悪い人だったな…。
只者ではない「夜道のチカ〇」
夜道の〇カンこと「与謝野イワン」と、右さん左さんの激しいバトルは結構長い間続いていたようです。
武闘派のツガイ二人を相手に上手く立ち回っている与謝野でしたが、合流したユルの追撃により、追い詰められてしまいます。
新郷一派はこれで壊滅…となればよいのですが、どうやらもう一波乱あるようです。
衝撃的なカミングアウトをしてくれた与謝野さんですが、ここからどう切り抜けるつもりなのでしょうか?
26話に続きます。
今回のポイント
・家族3人はどうやって逃げ延びたのか?
・ツンデレは良き文明
・ツンデレは良き文明(2回目)
25話までの謎と考察
ここから先はネタバレを含んだ考察になります。
原作未読の人は、まず第25話を読んでから見ることをおすすめします。
今回は、ユルの両親の足取りと安否について、考察していきます。
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25話時点での疑問点
25話は、ユルの両親の足取りが少しずつ判明してきました。
- 先代田寺より、東村の抜け道を聞き出す
- ユルを置いて、アサと共に東村を脱出
- 東村脱出直後、東村関係者に襲われ返り討ち(25話)
- 影森家に保護される
- 母方の実家に行く途中で、飛行機の中で行方不明になる
③と④の間にも何かがあったのかもしれませんが、25話時点では明らかになっていません。
また、与謝野イワンは
「ミネとナギサを斬ったのは俺だ。頸を刎(は)ねた」
黄泉のツガイ25話より引用
と証言しています。
一見すると、新しい事実が2つ判明したように見えます。
ただ、与謝野の証言には、個人的に少し疑問を持っています。
- 与謝野は、両親の生死について言及はしていない
- 与謝野のツガイは、空間転移の能力を持っている
普通の傭兵であれば、「斬った=〇亡させた」と言い換えることができます。
しかし、与謝野のツガイの能力のうち、片方は空間転移系の能力を持っていることが判明しています。
また、ツガイという異能が登場する漫画では、これからどんなツガイや能力が登場してもおかしくはありません。
頸を斬ってそのままでは、人間は〇亡します。
しかし、頸を斬った後にどこかに転移させ、他のツガイの能力により、頭部と体が分かれた状態でも生存させる手段が存在するのであれば、「まだ両親が〇亡したと断言はできない」と考えています。
今回、左さんの右手は斬られた後に再生しませんでした。
斬った後に、どこかに転移させられたのかもしれませんね。
ユルの両親は、25話時点では
- 二人とも〇亡している
- どちらか片方は生きている
- 与謝野に頸を切られて行動不能にされたが、未知のツガイによる能力で生存している
(どこかの勢力に捕縛されている)
という3つの説を立てることができます。
「どこかの勢力」は、消去法で新郷ハヤト、影森ゴンゾウ(お館様)、東村関係者以外の勢力だと考えられます。
今の時点では、どの説が当たっているのか全く見当がつきません。
この中にはない、他の説の可能性もあります
26話以降も、ユルの両親の手がかりについて注目していきたいと思います。