「黄泉のツガイ」最新22話「刺客とコーヒー」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第22話の感想と考察を書いていきます。
前回第21話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第21話は月刊少年ガンガン2023年10月号に掲載されています。
期間限定:特装版!
「黄泉のツガイ」第22話のあらすじ
前回は(一応味方ポジションの)影森家当主・ゴンゾウさんが、不穏な空気を出しながら参戦してきました。
これで倉庫街の攻防は、ユル・東村・影森・新郷が集合した形になりました。
今見えている、すべての勢力が集まる大混戦ですね!
さらに今回は、当主が留守にしている影森家でも新たな動きが…。
アサは大丈夫なのでしょうか?
「お館様」こと、影森ゴンゾウのツガイ
この手の異能バトルは、複数の能力を操れる方が有利になります。
主人公が複数能力持ちだと、バトルパターンが色々できますし、成長も描きやすいですよね!
黄泉のツガイでは、百戦錬磨の爺さんがチート技を使ってきます。
「百鬼夜行」という名のツガイを連れたゴンゾウさんは、複数のツガイ達を従えることができます。
ツガイ同士の相性があるため、ツガイ使い達は、複数のツガイを持つことは基本的にありません。
「百鬼夜行」はあくまで、「ツガイ同士の中を取り持つ」という超平和なツガイ。
しかし、お友達が影森家の爺さんの元に集まると、爺さん一人で、ちょっとした軍隊が作れちゃいます。
これ、ほぼ「最強」では…?
さらに、
- アサの「解」で敵のツガイの契約を解除
- 影森ゴンゾウが野良ツガイを引き入れる
- 黒谷フユキが元・敵ツガイの情報を引き抜く
という3コンボを決められると、敵はツガイを失い、裏社会でも生きづらくなってしまいます。
追い込み方が、ガチのヤ〇ザじゃん…
絶対に真正面から敵にまわしたくない人物です。
影森家でお留守番するアサは…
影森ゴンゾウが新郷さんのおひざ元でやりたい放題していたころ、影森家では不穏な動きが。
以前から少しずつフラグを建てていた「あの人」が、ついに行動を起こします。
刺客さんに狙われてしまったアサは、果たして無事に…おや?
やっぱり影森家は隙がないですね…。
大混戦になってきましたが、どこに着地するのか楽しみですね!
今回は影が薄かったユルも、最後にキメてくれました。
デラさん(と山賊さん)も頑張れ~
今回のポイント
・ゴンゾウさんチート過ぎる
・それはコーヒーを飲みながらする話じゃないですよ
第22話までの謎と考察
ここから先はネタバレを含んだ考察になります。
原作未読の人は、まず第22話を読んでから見ることをおすすめします。
今回は、これまで明かされてきた影森家内の謎と伏線を整理していきたいと思います。
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「刺客」の伏線
ジンさんは「ユルは殺気を向けてきた人物に対してのみ殺気で返す」と言っていて、そこが伏線になっていました。
確かに、第5話「ジンとユル」では、アキオに対して愛ちゃんの牙を投げつけていましたね。
防いだから良いものの、当たったら顔面がひどいことになっていたのは間違いありません。
個人的には、影森家が襲撃されたときに、情報源になりそうなリーダー格の人物を生かして捕えなかったことが引っかかっていました。
- 普段から行動を共にしているジン・ハルオは「生け捕り」を基本方針としている
- フユキの「ブラックリスト」があれば、情報を取ることは容易に可能
ということから、影森家はメリットの大きさから、敵を「生け捕り」にするのを基本方針にしています。
平和主義な団体様ではないけどね…
まあ、第1話からしてアレだからね。
脅威にならなさそうな人物なら、「生け捕りにするメリットが大きい」ってことだね。
ジンさんの側近でありながら「うっかり」始末してしまったアキオも、伏線だったのでしょう。
「アサ」を影森家内に残し、ゴンゾウさんが出撃した作戦は、影森家内の裏切り者のあぶり出しも目的だった可能性が高いですね。
敵である「デラさん」と協力して、味方であるはずの「アスマさん」「アキオさん」を討ちに行くという構図は、影森家が柔軟性を備えた強者である証でしょう。
23話も楽しみですね!