「黄泉のツガイ」最新21話「影森と新郷」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第21話の感想と考察を書いていきます。
前回第20話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第21話は月刊少年ガンガン2023年9月号に掲載されています。
期間限定:特装版!
「黄泉のツガイ」第21話のあらすじ
まずは第21話「影森と新郷」のあらすじを書いていきます。
ユルはたった一人で敵地に連れ去られ、デラさん・左右さんは与謝野イワンとのバトルに突入しました。
ここまでいいように翻弄されてしまったユル達ですが、状況を好転させる策を用意しているのでしょうか?
新郷家の内情
影森家の次男・アスマは、母方の伯父である「新郷」さんと手を組んでいました。
とはいえ、新郷さんとの仲も良好とは言い難いですね。
ユルの前でもそんな関係性を隠すつもりは無いようですが、2人ともユルに対する態度は割と友好的です。
力を持つもの(ツガイ使い等)は、相応の場所でその力を発揮すべし。
一言でいうと、それぞれ異なる主義主張があれど「実力至上主義」ということ。
当主・影森ゴンゾウのワンマンで(表向きは)意見統一されている影森家とはスタンスが違うようです。
しかしながら、ユルにとっては
- 新郷の提案に則って「封」を手に入れる
- 新郷の提案を拒否して、強引に「封」を手に入れさせられる
という究極の2択を迫られる状況。
相手は強力なツガイ使いである上に、用意周到にユルを連れ去った人間達。
状況は「詰んでいる」としか言いようがありません…。
ところで、アスマさんのツガイ「夜桜」について、気になる描写がありました。
後ほど考察してみます。
デラさん・左右さんVS与謝野イワン
倉庫街でのバトルも白熱してきました。
今回もデラさんの策が見事に決まったね!
途中離脱したデラさんは、倉庫街の一角で生き残った「山賊」の一人に出会います。
ユルをめぐって、デラさんと意見が対立する山賊ですが、ここはひとまず休戦ということに。
状況は刻一刻と変化していきます。
ところで、この山賊さんのセリフも気になる点があったので、後ほど考察していきたいと思います。
さて、劣勢となってしまったユル・デラさん側ですが、ラストではとうとうあの人が登場してしまいました。
すでに波乱の戦場と化している倉庫街ですが、これからとんでもない荒波が押し寄せる予感がしますね。
第22話に続きます。
今回のポイント
・デラさんの名台詞いただきました!(メチャかっこよすぎる)
・右さん・左さんVS与謝野イワンのハイレベルな戦闘シーン
第21話までの謎と考察
ここから先はネタバレを含んだ考察になります。
原作未読の人は、まず第21話を読んでから見ることをおすすめします。
今回は気になる描写が2つありました。
今後の展開に関わることかもしれませんので、ピックアップしておきます。
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アスマさんのツガイ・夜桜は…
ユルが影森アスマ・新郷と会話しているシーンで、アスマさんのツガイ「夜桜」の様子が気になりました。
3人が会話しているのは、どこかの事務所の部屋の中ですが、あまり綺麗とは言い難い場所です。
その部屋の片隅で、ゴ…Gさんが歩いているコマがあり、その次に夜桜が首をすくめて怯えているような表情のコマがありました。
一見すると、ユルのセリフに反応しているようにも見えるため、21話時点ではどのような意図があって描かれたシーンなのか明確ではありません。
しかし、
夜桜(蛾のツガイ)は、(相手が小さくても)天敵となる虫が苦手
ということを示唆している可能性も考えられます。
今後、夜桜や朝霧のシーンが増えていけば、
この描写の意味も分かるのかもしれないね!
「東村」勢力の境遇
これまでの話では、「東村」勢力は、
- 多数の人員を導入できる規模の組織
- 東村の下請けをする家(田寺家、段野家)や組織(山賊)を抱えている
- 400年以上前から存在している
という、ラスボスポジションに収まりそうな組織という印象がありました。
しかし、今回までの話を総合して考えてみると、東村は「負け組」、もしくは「最大勢力ではない」という可能性もでてきます。
山賊「400年ぶりの双子だぞ」
「黄泉のツガイ」第21話より引用
「『解』と『封』がそろえば俺たち東村が天下を取れるんだぞ!」
他にも、第10話「ベタとホワイト」では、当主の影森ゴンゾウが東村を「妄執に捕らわれた、哀れな村」と称しています。
東村勢力のユルとアサに対する執着心を考えると、以下の2つの可能性が考えられます。
- 東村はどこかの勢力の後塵を拝している
- 東村は他の勢力とは、あまり差がない規模である
東村にとって「目の上のたんこぶ」となっている強大な力を持っている組織が存在するのか、同程度の実力を持つ他の勢力を抑えて頭一つ抜きん出たいのか、気になるところです。
このブログでは、ストーリーの面白いマンガやゲームの考察をしています。
「鬼滅の刃」や「ダンガンロンパV3」などの考察もしているので、あわせてチェックしてみてください!