荒川弘「黄泉のツガイ」第8話「誠意と殺意」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第7話の感想と考察を書いていきます。
前回第7話の感想・考察記事は、下の記事をどうぞ。
「黄泉のツガイ」第8話のあらすじ
まずは第8話「誠意と殺意」のあらすじを書いていきます。
反撃開始
アサの「解」により、ユルも結界から脱出しました。
ユル、ジンによる反撃開始です。
本来はバラバラになるよりも、チームワークを活かして迎撃に入るのが攻められた側のセオリーです。
しかし、全員バラバラになって、大勢のツガイ使い達に反撃していきます。
敵の数が多くても、戦力は影森家側の方が圧倒的なのかな?
地の利も影森家側にあるからね。
一見すると危険だけど、実力があるツガイ使い達なら対処できるんだろうね。
ジンさんのクレバーな戦い方にも注目です。
襲撃犯の元締めは…?
ほとんどの襲撃犯は、やられるか捕まるなどして戦闘不能になってしまいました。
しかし、なかには機を見て撤退したツガイ使いもいました。
今回初登場した、二本の日本刀を携えた、男性のツガイ使い。
やり手のようですが、彼が襲撃を指示した人物なのでしょうか?
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尋問
翌日、捕まえたツガイ使い達を尋問します。
襲撃者は全員、金で寄せ集められたフリーのツガイ使いのようで、元締めの情報は全く分かりません。
しかも、現場を仕切るリーダー格のツガイ使いは、アキオがうっかり仕留めてしまったため、糸口すらつかめない状況です。
続いて、ユルとアサの両親についての情報も聴きますが、こちらの情報も全く分からず。
最後に、アサが新しく手に入れた「白と黒のツガイ」の名前を尋ねます。
しかし、元主のツガイ使いは名前を付けておらず、
「こいつら家畜みたいなもんだろ。
調子に乗らないよう、主従関係を叩き込んでおかないと。
名前つけて馴れ合いなんてしねーよ」
「黄泉のツガイ」第8話より引用
これにはアサも堪えたようですが、今回先に動いたのはガブちゃん。
アサが止めなければ、ガブリエルにぱっくんちょされていたかもしれません。
ガブちゃんも謎が多いですね…。
ハルオの兎さんのセリフが心にきます。
荒事慣れしているアサをみて、思う所があるユル。
アサがしている眼帯も、刺客に狙われたときに負った傷なのかを尋ねます。
そんなユルに対し、アサの口から出たのは、衝撃的な発言でした。
過去のアサに、一体何が起きたのか?
第8話、そして第2巻はここで終了です。
第9話に続きます。
黄泉のツガイ第9話は、月刊少年ガンガン9月号に掲載されています。
「黄泉のツガイ」第8話までの謎と感想・考察
今回は、ガブちゃんの謎の考察と、「黄泉のツガイ」単行本第2巻の感想を書いていきます。
ガブちゃんの謎
ガブちゃんは影森家所属のツガイ使いで、アサの友人でもあります。
一方、ユルにとっては故郷を滅ぼした敵…。
複雑な立場であるガブちゃんですが、彼女自身についての詳細は、まだ明らかになっていない部分が多いです。
今回は、ガブちゃんについて整理していきましょう。
- 影森家所属のツガイ使いで、アサの友人
- 本人もツガイも好戦的な戦闘タイプ
- 痛みには慣れっこ
- 敵には残酷だが、子供に対しては優しい
- 本名や過去については謎が多い
味方に対しては情に厚いタイプです。
しかし、敵に対しては容赦なく、自分の仲間を大切にしない人間に対しては、憎しみともとれる負の感情を向けます。
現代の日本に生まれながらも、ガブちゃんは好戦的で残忍な一面も持ち合わせています。
アサとユルも大変な運命を背負っていますが、ガブちゃんがアサやジンさん達と出会うまでの間にも、色々あったのかもしれませんね。
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「黄泉のツガイ」第2巻の感想
「黄泉のツガイ」第2巻が発売されました!
第5話から第8話までが収録されています。
また、巻末4コマ漫画やカバー裏の設定集も見どころです。
ジンさんの、疲れたリーマンだったり、インテリヤ〇ザな魅力が目白押しですね!
今から黄泉のツガイを読む人は、まずコミックから読むことをおすすめします。
あと、ガブちゃんのツガイである「ガブリエル」も怖くてカワイイですね。
ちっちゃい時と、目が輝いている時と、戦闘態勢の時…。
セリフが無いのに、かなり表情豊かです。
敵?役ですが、ガブリエルも今後じわじわと人気が出てくるかもしれませんね!