荒川弘「黄泉のツガイ」第11話「疑念と確信」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第11話の感想と考察を書いていきます。
前回第10話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第11話は、少年ガンガン2022年11月号に掲載されていました。
「黄泉のツガイ」第11話のあらすじ
まずは第11話「疑念と確信」のあらすじを書いていきます。
表紙は、狩人姿のユルです。
ユルの今後は…
「刺客は全員返り討ち!」と、堂々宣言するユル。
アサは猛反対しますが、左右さんは超前向きです。
ユルと左右さんは、やっぱり相性いいですね。
そんなユルに対し、お館様は「影森家に来る気はないか?」と提案。
しかし、両親とアサを保護してくれた件に関しては謝意がありながらも、東村を襲撃されたユルはきっぱり断ります。
ユルはデラさんと組んで好きにやっていく、という方針で行くことになりました。
アサとのお別れ
アサとジンさんがお見送りしてくれることになりました。
意外と平和なお別れですね。
アサは影森家の結界から外に出ないようにしているようです。
ユル(この門から外に自由に出られないのか。
「黄泉のツガイ」第11話より引用
結局あのお務め部屋がこの屋敷に替わっただけじゃないか。)
ユルが心を痛めていると、アサはスマホを取り出して、記念写真を撮ってくれます。
スマホには、ユルとアサのご両親の写真も保存されていました。
先ほどまでは、堂々と男前な姿を影森家の大人に見せていたユル。
しかし、10年も両親と会えていないのは、やはり寂しいようです。
アサはユルのために、両親が映っている写真を紙に印刷しておいてくれるようです。
最後にアサが、両親がユルも一緒に連れて逃げられなかったことを悔いていたことを伝えます。
こういう場面で、ユルの少年っぽい表情が出ますね
今度こそ、アサとお別れ。
背を向けるユルに向かって、アサが結界の外に飛び出し、ユルの背中にそっと手を添えます。
アサ「兄様、体大事にしてね」
「黄泉のツガイ」第11話より引用
アサはすぐに結界内に戻りますが、ユルはアサに背中に手を当てられた時のままの姿勢で硬直してしまいました。
幼少期のアサを思い出したユル。
眼帯をしていた「彼女」は、間違いなく自分の双子の妹であることを確信します。
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影森さんの事情
ユルとデラさんを見送ったお館様。
お館様曰く、本来であれば、左右さんは「解」と「封」の双子を制御するために、第三者が持つべきツガイだそうです。
ユルに万が一の事態が起きてしまったとき、果たしてどうなるのでしょうか?
社会勉強という名の…
しんみりした話もありましたが、せっかく都心まで来たので社会勉強をすることに!
いやぁ、充実した勉強ですね(白目)。
一通りあそ…勉強した後は、弓矢が欲しいユルのために、材料を調達しにホームセンターへ行きます。
幼少期の疑念
ホームセンターでパンツを見つけたユル。
山賊に襲われ続けた過去を思い出し、違和感の謎がやっと解けました。
ユルが抱いていた違和感は、山賊の身なりがきれいで、見たことのない下着(パンツ)を身につけていたこと。
つまり、山賊の正体は、デラさんと同じ「下界暮らしの人間」だったということです。
ユルに「封」の力を持たせるため、「山賊」達はユルに襲い掛かっていたのでしょう。
デラさんは「東村の結界に入る道筋を知っているのは、田寺(俺)と、限られた人間だけ」と証言しています。
山賊達の正体は果たして…?
そしてやはり、平和に家に帰ることはできなさそうな展開へ。
ユルは主導権を握れるのでしょうか?
ユルもデラさんも有能すぎて、こちらが追い付くのに精いっぱいの展開の早さですね!
第11話までの謎と考察
影森家のお話は、一旦ここで区切りになりました。
今回は、ユルを襲った山賊達の正体について考察していきます。
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山賊の正体は?
- 東村側の人間(田寺家含む)
- 東村のスパイから情報を得た、東村以外の人間
上記以外の人間の可能性もありますが、ひとまず「東村関係者」か、「それ以外の人間」に絞っておきます。
ヤマハおばあなどの、ユルを囲い込もうとしていた人間の仕業なのか、それとも東村とは別勢力の人間なのか。
現時点では、どちらも同じくらいの怪しさです。
「東村」と「影森家」の大きな2つの勢力がありますが、登場人物それぞれで思惑が異なることがあります。
所属している組織だけで絞り込もうとすると、間違えてしまうかもしれませんね。
影森家は今のところ容疑者には含めていませんが、②の可能性が濃くなった場合はどうなるでしょうね…?
今後の展開が楽しみです!