荒川弘「黄泉のツガイ」第12話「抱擁と囁き」の感想・レビュー・考察。
今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第12話の感想と考察を書いていきます。
前回第11話の感想・考察はこちらからどうぞ!
第12話は月刊少年ガンガン2022年12月号に掲載されていました。
「黄泉のツガイ」第12話のあらすじ
まずは第12話「抱擁(エンブレイス)と囁き(ウィスパー)」のあらすじを書いていきます。
表紙は、現代社会を楽しむデラさん、ユル、左右さん。
襲撃者を尋問する影森家
アサはデラさんの扱いが雑すぎる…というか、兄様以外は眼中にないようですね…。
捕まえた襲撃者(アルバイト)たちの尋問を再開する影森家。
尋問の結果わかったのは、リーダー格の迷彩柄ジャケットを着た男以外のツガイ使いは、末端の寄せ集めだったということ。
ただのアルバイトなので、有益な情報は何も持っていませんでした。
お館様は冷徹というか、リーダーとして合理的すぎる選択をします。
それにしても、「存在しないはずの影森家の西門」の謎は気になります。
黒谷フユキさんのツガイ
お館様の側近の男性の名前は「黒谷フユキ」と判明。
ツガイは「閻魔帳(ブラックリスト)」。
「エンブレイス」が握ったツガイの歴代主の情報を「ウィスパー」が教えてくれます。
現代の情報社会においては、かなりの脅威ですね。
デラさんのねぐら
ユルとデラさんを尾行していた3人組は、デラさんに嵌められ、異世界へ足を踏み入れてしまいます。
ここでデラさんのツガイの詳細がわかるかと思えば…話は急展開します。
ラストの緊張感がたまらないですね!
なんというか…表紙との落差がすごい。
ユルとデラさんは無事に家に帰れるのでしょうか?
第13話に続きます。
第12話までの謎と考察
今回は「影森家の西門」の謎について考察していきます。
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影森家の西門は誰が用意した?
襲撃者(バイト)たちの話によると、「影森家の西門から侵入した」とのこと。
しかし、お館様もジンさんも、西門なんて知りません。
敷地の西側は白壁しかないようです。
しかし、襲撃者たちも嘘をついている様子はなく、謎が残ります。
「西門」の件については、影森家襲撃をたくらんだ黒幕が関わっているのかもしれません。
では、「西門」が存在したとして、それは誰が用意したのでしょうか?
仮説1:部外者のツガイによる能力
1つ目は、
襲撃犯の黒幕のツガイの力により、一時的に影森家の西側に「門」ができた
という説です。
外部の人間、あるいはそのツガイの能力により「門が創られた」。
黒幕の正体が分かっていない現時点では、妥当な考えだと思います。
仮説2:影森家内部の人物の手引き
2つ目の説は、
「影森家の西門」の存在を知っていた影森家内部の人物が、襲撃者たちを招き入れた
という説です。
今回の話では、田寺家のツガイについても少し触れられています。
田寺家では「空間に働きかける能力を持ったツガイ」を使役していると示唆されています。
同じように、影森家にも「空間に働きかける能力を持ったツガイ」がいるのは不自然ではありません。
しかし、お館様もジンさんもその存在を把握していないとなると、あまり良い話ではありませんね。
現時点で登場している人物の中では、アスマさんかヒカルさんが容疑者候補に挙げられますが…。
他の人物が、「西門の存在を知らないふり」をしている場合も考えられます。
果たして真相は…?
今後の情報にも期待しましょう。
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