荒川弘「黄泉のツガイ」16話「番小物と祈祷師」の感想・レビュー・考察。

今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第16話の感想と考察を書いていきます。
前回第15話の感想・考察はこちらからどうぞ!

第16話は月刊少年ガンガン2023年4月号に掲載されています。
「黄泉のツガイ」第16話のあらすじ
まずは第16話「番小物と祈祷師」のあらすじを書いていきます。
新情報と新展開の連続で、次回以降の展開が全く読めない回になりそうです。
ユルとケン

- ツガイが主と穏便に契約破棄するには、主とツガイの「同意」が必要
- 同意を経て契約破棄状態になると、ツガイは元の姿(依り代?)に戻る
- 例外として、「封」は強制的にツガイと主の契約状態を解消し、ツガイを封印することができる
とのことでした。
「解」もトンデモ能力でしたが、「封」も反則技ですね。
ハナちゃんの家で、ユルと共にお世話になることになった田寺ケン君。
誠実でまじめな性格のようで、ユルに強くなるための指南を頼みました。
ユルとアサの祖母、金城さんからお電話

一方、影森家にいるアサの下には、母方の祖母の「金城(きんじょう)さん」からお電話がかかってきました。
元気にしているものの、沖縄のおばあちゃんには電話越しでしか会えないアサ。
辛いね…と思った次のコマでは、とんでもない展開になっていました。

なんてこった…
祈祷師と東村

今回初登場の「祈祷師(ヤマ)」さんは、東村側の人物。
デラさんと同じく、下界と東村を行き来しながら東村を運営する立場です。

またクセの強そうな人物が登場したね…
デラさんと先代田寺の件で話し合いしたのち、東村へ行くことに。
ここにきて、東村側の闇がちらほらと見えてきましたね…。
東村側から何らかのアクションが起こるのかと思いきや、どうやらそうもいかないようで…。
災難続きの東村の明日はどうなるのか!?
17話に続きます。

第16話までの謎と考察
今回は、これまで裏で暗躍してきた「刀使いさん」について考察していきます。
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謎の「刀使い」の経歴

まずは二振りの刀のツガイをつれた、夜道の変質者こと「与謝野イワン」の経歴について書いていきます。
- 影森家襲撃の際に、襲撃者側として攻め込む
存在を影森家側に悟られることなく撤退 - 影森アスマの叔父、新郷の部下か協力者であると考えられる
- 刀のツガイは斬るだけでなく、任意の場所に出入口を作成することも可能
戦闘力も申し分なさそうで、ユルの敵側?としてはかなり脅威的な人物です。
彼の目的については、16話時点では不明です。
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東村・影森以外の第三勢力がいる可能性

これまで要所要所で存在を匂わせてきた与謝野イワンですが、行動を追ってみると、東村や影森とは別の勢力として動いていることが考えられます。
- 影森アスマの叔父・新郷は影森家当主との仲が良くない
(アスマを利用して影森家の乗っ取りを画策している) - 与謝野は襲撃者の一員として影森家に乗り込んでいる
- 祈祷師を利用して東村への侵入を成功させる
(東村側の人物ではない)
第三勢力として見えているのは、現時点では新郷と与謝野の2人だけですが、2人だけで動いているとも考えにくいです。
沖縄の金城さんに手をまわしているのが、彼らの仲間なのか、それともまた別の勢力なのかは分かりませんが、状況は混沌としていますね。
これまでアサ1人で欲望の渦の中心にいたのだと思うと、「兄様大好きアサちゃん」になるのも納得というか…。
ガブちゃんと兄様(とジンさん?)くらいしか心から信用できる人物がいなさそうです。
今後は、アサが少しでも前向きに運命に立ち向かえるような状況になってほしいですね!
第17話に続きます。
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