荒川弘「黄泉のツガイ」第4話「愛と誠」の感想・レビュー・考察。
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今回は「鋼の錬金術師」「銀の匙」などの名作マンガを描いた荒川弘さんの最新作、「黄泉のツガイ」の第4話の感想と考察を書いていきます。
前回第3話の感想・考察については、こちらからどうぞ。
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「黄泉のツガイ」第4話あらすじ
ユルの新しい拠点
![マンション](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2022/12/マンション.jpg)
番小物(つがいこもの)のデラさんとハナちゃんに連れられ、とある地方都市のマンションを新たな拠点とするユル一行。
車での逃亡生活は、これにて終了です。
デラさんの本名は「田寺リュウ」、ハナさんは本名は「段野ハナ」であることが判明しました。
以降、居候のユルも「段野ユル」と名乗ることに。
ハナちゃんのツガイも初登場。
猫は虎鉄、犬は二狼という名前で、「前虎後狼」のツガイだそうです。
デラさんは、ヤマハおばあから、
- 東村の場所を、一族(田寺家)以外には絶対に知られてはいけない
- アサとユルを他の者に絶対に渡してはならない
と、しつこく言いつけられていたようです。
田寺家とはどんな一族なのでしょうか?
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ユルとアサとの関係も気になりますね!
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双子の秘密
![東村](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2022/12/鳥居.jpg)
ユルとアサは、東村で生まれた「特別な双子」なのだそうです。
「東の村で夜と昼が等しい日に、日の出を境にを境に生まれた男女の双子」
「それが生まれた時代は世が割れる」
「その時代(400年前)に国が東西に分かれて、大戦があった」
「さらにその昔は南北に分かれて戦っていた時代があった」
「どちらも裏でツガイ使い達が関わっておった」
「黄泉のツガイ」第4話より引用
双子には、特別な力を手に入れる資格があります。
「解(かい)」
「世のあらゆるものを強制的に「とく」ことができる」
「強力な結界だろうがなんだろうが、いとも簡単にこじ開ける」
「黄泉のツガイ」第4話より引用
「解」は、すでにアサが手に入れているようです。
東村の結界も、この力でこじ開けてきたのでしょう。
「封(ふう)」
「世のあらゆるものを強制的に「とじる」ことができる」
「黄泉のツガイ」第4話より引用
これらの力をめぐり、過去には何度か大戦が起きていました。
どうやらユルは、大変な宿命を背負っているようです。
他にも、ユルのお母さんについての新たな情報が出ました。
ユルのお母さんは下界生まれで、偶然東村にたどり着いた人だそうです。
アサの修行と影森家
![お屋敷](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2022/12/日本庭園.jpg)
場面は切り替わり、アサがどこかのお屋敷で修行しているシーンになりました。
アサはまだ「解」の力を使いこなせていない様子。
そこに、ジンさんをつれた「御館様」がご登場。
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このおじいちゃんが、影森家のご当主なのかな?
第一印象は、「気さくなおじいちゃん」といった感じです。
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でも…兵隊を東村に派遣した人でもあるよね?
見た目通りの「いい人」だと思っていると、後が怖いかもしれません…。ドキドキ。
ジンさんのツガイの名前も判明。
1匹目は「愛ちゃん」。
ごつい見た目の、雌のチョウチンアンコウみたいなツガイです。
庭の石を丸呑みして片づけていました。
2匹目の「誠くん」は、恐らく雄のチョウチンアンコウ。
「愛ちゃん」に比べて圧倒的に小さい。そして口から包丁を出す。
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えぇ…
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どうやら
「愛ちゃん」は呑みこむ、
「誠くん」は吐き出す、
という役割がありそうです。
御館様は、アサとガブちゃんには影森家内で待機、ジンさんにはユルの捜索を命じました。
ユルの散歩
![夜の散歩](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2023/02/夜空と花火.jpg)
場面は再び、ユルの視点になります。
ユルはお父さんとお母さんを探すために、まずアサと接触することに決めます。
アサ(の血)のにおいがしていて、ツガイが集まっている場所まで(めっちゃ)飛んで行ったユルと左右様。
![](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2023/08/男の子吹出しアイコン笑顔-300x300.png)
果たして散歩なのかな…?
横浜の倉庫街のような場所にたどり着くと、そこにはジンさんとアサの姿がありました。
アサを見たユルは、左右様の制止も聞かずに飛び出していきます。
案の定というか、あっさり「愛ちゃん」に捕まってしまうユル。
アサだと思っていたモノは、「愛ちゃん」が作り出した幻影だったようです。
ジンさんが立てたユル捕縛作戦は、見事功を奏しました。
ちなみに、ジンさんの本名は「影森ジン」で、「愛ちゃん」と「誠くん」は「掃除屋(スカベンジャー)」というツガイらしいです。
あっさり捕まってしまったユルの運命は…?
というところで、5話に続きます。
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第4話までの謎と感想・考察
![謎](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2022/12/search.jpg)
第4話でも、気になる点がありました。
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ユルの母と幼少期の謎
今回はユルの幼少期の回想が入ります。
ユルのお母さんが、「いつかユルやアサ、お父さんに自分の故郷を見てもらいたい」と言っている場面です。
このことから、ユルのお母さんは、ユルが物心つく年齢までは東村にいたということになります。
その後、ユルのお父さん、お母さんは東村から消え、アサは偽物になった…ということですが、違和感がありますね。
- ユルの父・母は、なぜ東村から逃げたのか?
- アサがいなくなった時、偽物に入れ替わったことを、なぜユルが気づかなかったのか?
①については、作中でユルが言及しているので、今後しっかり描かれるでしょう。
②については、ユルの言及はありませんでしたが、筆者が特に疑問に思っていることです。
ユルの家族が東村から逃げた際の記憶は、ユルの中でも曖昧な部分があるのかもしれません。
ユル自身に原因があるのか、それとも「座敷牢のアサ」が完璧にいなくなったアサを模していたのか…。
次回以降も気になりますね。
![](https://game-consideration.com/wp-content/uploads/2023/01/黄泉のツガイ5話-500x333.jpg)
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