初心者がWordPressで多言語サイトを作るには?プラグインの選び方を解説
WordPressサイトを他の言語でも表示できるようにしたい!
自分で簡単に、無料でできる方法はないかな?
こんな悩みがある人向けの記事です。
WordPressの多言語化が初めての人にも分かりやすく書いています。
「WordPressの多言語化」について知りたい人は、以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
それではさっそく、自分でWordPressサイトを多言語化する方法について、解説していきます。
自分でWordPressサイトを多言語化する方法
日本語版のサイトと、他の言語版のサイトを別に作ったり、自分でWordPressのphpファイルを書き換えることができれば可能です。
しかし、これらの方法はお金や手間がかかるため、WordPress初心者の人には向いていません。
多くの人にとって最適な方法は、「多言語化プラグイン」を使用するという方法です。
無料プラグインの「Polylang」か「Bogo」を使う
多言語化プラグインは多くの種類がありますが、更新をすでにストップしてしまっているものや、有料のものもあります。
更新を止めているプラグインは、セキュリティの面で不安があるため、使わない方が無難です。
また、有料のものは機能はすばらしいのですが、個人ブロガーやWordPressを使い慣れていない人には少しお高めなのがネックです。
・基本的に無料で使える
・アップデートされ続けている
・情報量が多く初心者向け
ということで絞るなら、「Polylang」か「Bogo」がおすすめです。
【注意】翻訳は自分でやる必要がある
勘違いされがちなのが、PolylangもBogoも「記事を自動的に翻訳してくれるプラグインではない」ということです。
多言語化プラグインは、WordPressサイトを日本語バージョンと他の言語バージョンに分けるためのツールです。
イメージとしては、自分のWordPressサイトという大きな箱の中に、「日本語サイト」の箱と「他の言語のサイト」の箱を作ってくれるのがプラグインです。
初期設定の際には、「日本語サイト」の箱の中に今まで書いた記事をしまい、その後新たに「他の言語のサイト」の空箱を作っていくことになります。
そして、その空箱の中に、自分で翻訳した記事を新規追加していくことになります。
プラグインなしで多言語化できる?
WordPressエンジニアの方であれば、phpファイルを直接いじって多言語化することも可能ですが、エンジニアでない人や、はじめてサイトを多言語化させる人であれば、プラグインを使いましょう。
プラグインを使わなくても、自分で2種類の記事を作ればいいんじゃないの?
SEO対策の観点から、プラグインを入れた方が良いとされています。
例えば、日本語版と英語版の2種類の記事が同じサイト内にあるとしても、検索エンジンは、この2つを「翻訳された同じ記事」とは認識してくれません。
「同じサイトに内容が丸被りしている2つの記事がある」とクローラー(検索エンジンのロボット)が認識してしまうので、サイトがマイナス評価され、結果、検索順位が下がってしまうことがあります。
多言語化プラグインは、クローラーにサイトが多言語化されていることを認識させてくれるので、このようなことを防ぐことができます。
多言語化プラグインのPolylangとBogoの比較
自分に合ったプラグインを使えば、ストレスフリーでサイトを多言語化することができます。
以下に、PolylangとBogoのメリット・デメリットを紹介していきます。
Polylangのメリット・デメリット
- SEO対策がしっかりしている
- 英語や日本語の情報量が多い
- Lingotek Translationとの連携で翻訳も自動化できる
- 使用中のテーマや他のプラグインと誤作動を起こすことがある
WordPressブログに慣れた人で、SEO対策を重視している人は、Polylangがおすすめです。
Polylangは英語でも日本語でも、情報が豊富にあります。
使い方が分からないときに、情報を探しやすいのは大きなメリットです。
一方、テーマや他のプラグインと誤作動を起こすことがあるので、
- これからテーマを乗り換えることを検討している
- プラグインを多用している
これに当てはまる人は、後に紹介するBogoを使うことをおすすめします。
翻訳も自動でしてほしいな~
こんな人は、自動翻訳プラグイン「Lingotek Translation」をインストールして連携させると良いでしょう。
無料版は機械翻訳で、数秒~数分で記事を自動翻訳してくれます。
コーポレートサイトで、細かなニュアンスまで気を使いたいときは、有料版で、人の翻訳に切り替えることもできます。
ただし、自分はPolylangは使っていますが、Lingotek Translationは使っていません。
機械翻訳であれば、DeepL翻訳の無料版の方が翻訳精度が高いからです。
たくさんのプラグインを入れたくない人や、ネイティブレベルの英語力がない人は、DeepL翻訳を利用しましょう。
Bogoのメリット・デメリット
- 日本語の情報量が豊富
- Polylangよりも操作しやすい
- 他のプラグインに与える影響が少ない
WordPressに慣れていない人や、できるだけ簡単にサイトを多言語化したい人は、Bogoがおすすめです。
BogoはTakayuki Miyoshiさんという日本人の方が開発されているので、日本語の情報量が豊富です。
はじめてサイトを多言語化するけど、使いやすい機能のプラグインが良いという人向きのプラグインです。
また、現在プラグインを多く使っている人や、動作が重くなりやすい他のプラグインを入れている人にも、Bogoが向いています。
一方、Bogoにもデメリットがあります。
- Polylangに比べてSEO対策が弱い
- 自動翻訳プラグインとの連携ができない
- 一部相性の悪いテーマやプラグインがある
「SWELL」テーマや、ECサイト用プラグイン「WooCommerce」とは相性が悪く、エラーが出てしまうことがあるようです。
WordPressを使い慣れた人なら、BogoよりPolylangを入れた方が良いでしょう。
使用中のプラグインが15個以上あり、サイトの一部だけを多言語化したい人は、Bogo向きです。
まとめ:プラグインを使えば、初めての多言語化も簡単
多言語化プラグインが使いこなせるようになると、インターネットの世界が一気に広がります。
ぜひ、あなたに合ったプラグインを見つけてみてください。