「逃げ上手の若君」1巻のあらすじ・感想
今回は、「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」を描いた松井優征さんの最新作「逃げ上手の若君」について紹介します。
「逃げ上手の若君」1巻のあらすじ
鎌倉幕府の後継者として育てられてきた少年「北条時行(ほうじょうときゆき)」は、武士の生まれながらも争いごとが苦手な性格で、稽古から逃げてばかりの暮らしを送っていた。
「お飾りの王」として将来を誰からも期待されていなかった時行だが、忠臣・足利尊氏(あしかがたかうじ)の裏切りにより、一瞬にして親族も鎌倉幕府も奪われてしまう。
信濃の国の神官である諏訪頼重(すわよりしげ)に匿われながら、逃げることに関しては誰にも負けない「逃げ上手の若君」は、宿敵を倒すために英雄への道を歩き出すことになる。
「逃げ上手の若君」ってどこが面白いの?
- 1話目からテンポよく進む、魅力的なストーリー
- 史実を元にしながらも、オリジナル要素がある
- 最大の敵「足利尊氏」の底知れなさ
- 所々で挟まれるギャグテイスト&顔芸
恵まれた少年がすべてを失うところから、再起を図る流れをシビアに、それでいて面白く描いています。
「暗殺教室」を描いた松井優征さんが手掛けている作品なので、テーマや登場人物の背景は重くても、少年漫画らしい明るい描写が多い印象です。
アニメ化も決定しているので、これからますます「逃げ若」が盛り上がっていくことになると思います。
「逃げ上手の若君」が向いていない人は?
- わずかであっても残酷な描写が苦手
- 武士や侍、日本史に全く興味がない
鎌倉幕府倒壊から戦乱の時代を描いているので、武士の闘争の場面が多いです。
少年漫画なのでかなり抑えていますが、苦手な人にはおすすめしません。
第1話で世界観についてしっかり描写がされているので、自分に向いているマンガかどうかは第1話で判断できます。
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まとめ:歴史好き・和風ファンタジー好きに「超」おすすめのマンガ
- 和風ファンタジー好きの人におすすめのマンガ
- 主人公の時行が魅力的
- 戦闘スタイルが一風変わった少年バトルマンガ
逃げることが得意でありながら、武士としても巻が進むたびに成長する時行。
毎回追い込まれながらも、仲間と共に窮地を脱出する時行に、ハラハラドキドキさせられる読者も多いはず。
「逃げながら敵を討つ」という斬新な設定と、少年マンガとしての王道もきっちり押さえた魅力的なストーリーです。
2023年4月時点では、第10巻までが発売中です。
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【おまけ】史実・鎌倉~南北朝時代の流れ
- 天皇家や貴族(公家)の権力が弱体化する(平安時代後期)
- 公家の配下にあった武士が台頭する
- 武士による政権「鎌倉幕府」が開かれる(鎌倉時代)
- 鎌倉幕府で実権を握っていた源氏・北条氏の力が相次いで零落
- 鎌倉幕府が弱った隙をついて、公家と足利尊氏が反乱を起こす
- 鎌倉幕府崩壊・北条時行の逃避行が開始
平安時代から南北朝時代の日本は、
- 権力者が次々交代する
- 報酬がもらえない下級武士による反乱
- 農業技術が発達するも、武士の逃走に巻き込まれる庶民
というように、一時の平和はあるものの、戦乱が相次いで起きていた時代でした。
「逃げ上手の若君」の主人公である北条時行は、この激動の時代を生き抜いた同姓同名の史実の人物をモデルにしています。
混乱が多く、この時代について掘り下げた作品はあまり多くありません。
これから「逃げ上手の若君」がどんな展開になるのか、楽しみですね!