「逃げ上手の若君」11巻のあらすじ・ネタバレ感想。時行がついに鎌倉入り!
今回は、「魔人探偵脳嚙ネウロ」や「暗殺教室」の作者である、松井優征さんの新作マンガ「逃げ上手の若君」第11巻のあらすじと感想を書いていきます。
11巻の表紙は吹雪君です。
二刀を構えてかっこよく決まってますね!
「逃げ上手の若君」11巻のあらすじ
冒頭は、驚異的な馬術で時行を追い詰める「今川範満(いまがわのりみつ)」との決着になります。
何とか暴走する馬を止めることに成功したものの、今川範満に追い詰められてしまう時行。
そこへ吹雪がすかさず追い打ちを仕掛けます。
とんでもない技を隠し持っていたね!
足利直義との直接対決!
ついに時行の故郷・鎌倉が目の前に迫ってきました。
最後の難関は、時行の宿敵・足利尊氏の弟である足利直義との直接対決です。
直義は現代でも強そうな政治家気質。
話術を用いた彼独特の戦法によって、時行は窮地に立たされます。
戦の前に味方の士気が下がってしまうのは、将として何としても避けたいところ。
時行は「将」としての器を見せつけることができるのでしょうか?
吹雪君へのセリフといい、
時行は主人公としても成長して、魅力的な若者になってきましたね!
故郷・鎌倉へ帰還!
大将としての成長を仲間に見せた時行。
足利直義を破り、ついに故郷の鎌倉に足を踏み入れます。
1巻では親族や信頼していた家来たちを失い、大火に焼かれた故郷を後に命からがら逃げ延びましたが、11巻ラストは、八幡宮の鳥居から街を眺める時行たちのシーンが特に感動的です。
反乱軍の大将であり、北条家の跡継ぎでもある時行は、凛とした表情が多いのですが、ここでは年相応の子供の顔になっています。
感動のシーンで締めくくり、12巻に続きます!
11巻の巻末おまけ:「解説上手の若君」
コミックスの巻末おまけ「解説上手の若君」も読んでおくと、「逃げ若」の世界観への理解が深まります。
特に、当時の一般人や下級武士の生活を知ることができると、面白みが増しますね。
教科書では省略されがちなネタの宝庫になっています。
11巻では、鎌倉~南北朝時代の女性のおしゃれや、鎌倉の地形についての解説が特に印象に残りました。
知ってる?北条時行と「中先代の乱」
「逃げ上手の若君」の主人公のモデルとなった「北条時行」が日本史に名を遺した理由として、「中先代の乱」が挙げられます。
鎌倉幕府が足利尊氏によって討幕した後、鎌倉は一度、北条時行によって占拠される事件が起こります。
この前後の戦を指したのが「中先代の乱」と言われています。
中先代の乱に関する考察は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて見てみてください!