漫画「逃げ上手の若君」は面白い?つまらないので打ち切り?
今回は、マンガ「逃げ上手の若君」の打ち切りの噂について考察していきます。
- 「逃げ上手の若君」は打ち切りになるのか?
- 「逃げ上手の若君」のつまらないところ、面白いところを知りたい
- 「逃げ上手の若君」と似たテイストのマンガを知りたい
こんな人向けの記事です。
記事の内容は11巻発売時点での見解になります。
今後の展開次第で加筆修正も行う可能性があります。
公式情報については、逃げ上手の若君公式ホームページなどをご覧ください。
「逃げ上手の若君」は打ち切りになるのか?
2023年6月現在、連載終了の発表はされていません。
また、アニメ化の発表もされています。
このことから、「打ち切り」のような、急な風呂敷のたたみ方をする可能性は低いと考えられます。
人気作になるかは、アニメが鍵を握っている?
2023年6月現在、アニメ化されることが正式に発表されています。
アニメ化前の状態でも、TwitterなどのSNSで話題になっているため、一定数以上のファンがついている作品であることは間違いないでしょう。
今後アニメ化された際に注目されるのは、
- アニメ放送時点での漫画(本誌)のストーリー満足度
- アニメ自体の面白さ
この2点です。
アニメでファンが増えた時点で魅力的なストーリー展開になっていれば、その後も人気作として認知され、打ち切りの可能性はほとんどなくなります。
アニメの情報にも注目していきたいですね!
なぜ「逃げ上手の若君」は打ち切りの噂が出たのか?
アニメ化も予定されている「逃げ上手の若君」ですが、なぜ打ち切りの噂が出てしまったのでしょうか?
ジャンプではやや異例の、「逃げ上手の若君」独特のストーリー展開が影響しているようです。
仮説①ジャンプの連載順位
ジャンプでは、人気作ほど本誌の前の方に掲載される傾向があります。
「逃げ上手の若君」は、現在のところ本誌の中盤からやや後半に連載されていることが多いため、打ち切りの噂が出た可能性があります。
仮説②ジャンプで歴史ものは異色
週刊少年ジャンプでは、少年たちの友情や青春、勝利に重きを置いたマンガをメインに取り扱っています。
「逃げ上手の若君」は、王道ジャンプ作品からはやや外れており、「和風ファンタジー」と「歴史」ジャンルを兼ねています。
11巻時点では、歴史マンガとしての色が濃いです
「逃げ上手の若君」に対するネガティブな意見は、主に2通りあります。
- 日本史好きの人による「史実と違う人物描写・展開が苦手」という意見
- 日本史が苦手な人による「歴史マンガアレルギー」
①については、日本史好きの人の間でも、「逃げ若」の好き嫌いが分かれているようです。
②についてですが、実は自分も日本史は苦手です。
というのも、年代や人物を覚えるのが得意ではなく、テストの成績は赤点かギリ赤点回避という状態でした。
そのため、②の人の意見は割と共感できます…。
鎌倉幕府滅亡~南北朝時代って、何があったかよく覚えてないよ…
ジャンプ読者の人の中にも、日本史が苦手だったという人は一定数いると思います。
このため、ジャンプ側もある程度順位が落ちるのは想定済みなのではないかと考えています。
「逃げ若」は、週刊少年ジャンプ×歴史ものがどこまで通用するか挑戦しているのではないか?
という憶測を立てておきます。
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仮説③登場人物の見せ方
以下は筆者個人の独自考察です。
逃げ若にネガティブな意見が出てしまう理由の仮説の3つ目は、「登場人物が多すぎて、一人ひとりのバックストーリー
の掘り下げが十分にされていない」というものです。
11巻時点では、
物語の進行>>>登場人物の掘り下げ
ということで、日本史上でどのようなことが起きたのかをダイジェストで伝えていく印象があります。
このため、
- 逃若党メンバーなどの、逃げ若オリジナルキャラクターの描写が不十分
- 逃げ若独自のストーリーが見えない
という、和風ファンタジー漫画・少年漫画としては中途半端な状況になっているのではないでしょうか?
逃げ若が「和風ファンタジー」であるとは明言されていません。
しかし、ストーリー序盤で「不思議」や「鬼」に関する描写を見せているにもかかわらず、
- 不思議や鬼と、人の関係性
- 鎌倉幕府滅亡にどのようにかかわっているか?
が不十分な印象を受けます。
また、完全に「伝記マンガ」として見た場合も、人物描写がやや不十分であるように見えます。
戦乱を描く以上仕方のないことですが、次々に新たな人物が登場するものの、キャラクター一人ひとりに関する深掘りがあまりされていないように見えます。
特に、逃若党などのメインキャラクターの掘り下げや、交流が雑になっている印象です。
(関係性の変化・ドラマが起きない)
主人公・時行のライバルキャラがおっさん(小笠原貞宗など)というのは、松井優征さんも言及しているね…
少年漫画なので、初期から登場する、時行と同年代のライバルキャラがいてもよかったかもしれないですね…。
逆に言うと「イケおじ」を探したい人は、より取り見取りであるとも言えます(笑)。
「逃げ上手の若君」の魅力や面白い部分
ここまで「逃げ上手の若君」のマイナスポイントについて言及してきました。
もちろん、逃げ若にはこのマイナスポイントを差し引いても魅力的な要素があります。
逃げ若の魅力:史実を知っていても先が読めない
魅力①「逃げ若」オリジナル要素の「不思議」「鬼」
魑魅魍魎、物語内では「不思議」と呼ばれる存在。
「逃げ若」では、北条家の忠臣だった足利尊氏が謀反を起こした理由に深く関わっていそうです。
また、敵との戦闘において、要所要所で「鬼ごっこ」や「鬼」という単語が登場。
逃げ上手の若君では、物語の要所で「鬼」がキーワードになっています。
- 物語のメインテーマが「時行が天下を取り戻す鬼ごっこ」
- 悪役キャラに「鬼」が取り憑いている描写がある
- 物語中「鬼ごっこ」という単語が何度か登場する
まだ時行の前に堂々と姿を現していないものの、今後は人間だけでなく、「不思議(鬼)」との直接対決もあるかもしれません。
「逃げ若のストーリーが面白くない」理由として、魑魅魍魎との対決(和風ファンタジー要素)が少ないからというのも考えられます。
12巻以降は、史実に沿ったストーリーになるのか?
それとも、和風ファンタジーに寄ったストーリー展開になるのかも注目ですね。
魅力②時行の運命は?
「逃げ上手の若君」のモデルとなった、史実における「北条時行」がどのような足取りをたどったのかは、史料などである程度判明しています。
史実の北条時行について知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
(史実バレ要素あり)
これに対し、マンガ「逃げ上手の若君」の時行は、戦乱の先にどのような運命をたどるのかが、11巻時点では全く読めません。
史実にいない、漫画オリジナルキャラクターも多いため、今後の各キャラクターの行動次第では、史実から大きく外れた展開になる可能性も考えられます。
特に、主人公・時行の仲間「逃若党」メンバーは全員オリジナルキャラクターです。
逃若党メンバーの動向には、特に注目していきたいですね!
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まとめ:アニメやマンガの展開次第で、人気が大きく上下する可能性あり
- 11巻現在、連載終了の発表はされていない
- アニメ化が決定されている
- 今後の展開やアニメ次第で、人気が大きく上下する可能性あり
打ち切りになるとtwitterや公式ホームページなどでお知らせされていないにもかかわらず、打ち切りの噂が出るのは、ある程度の人気作にならないと起こらない現象です。
このことから、批判的な意見はありつつも、「逃げ上手の若君」の知名度は一定以上はあると考えられます。
「逃げ上手の若君」に批判的だったりネガティブな意見が寄せられるのは、週刊少年ジャンプと歴史ものの相性もあると考えています。
11巻現在では、物語は中先代の乱が起こった時点にあたります。
史実の北条時行の人生においては、まだ序盤ともいえる部分なので、「逃げ若」はまだまだこれから面白い展開になる可能性も十分考えられます。
今後放映されるアニメや、マンガのストーリーをじっくり追っていきたいと思います。
「逃げ上手の若君」を読んだ人におすすめのマンガ
「逃げ上手の若君」と同じ作者(松井優征さん)が描いた漫画か、日本史や和風ファンタジー要素が入った漫画がおすすめです。
松井優征さんのマンガ
和風ファンタジー好きにおすすめ!