「逃げ上手の若君」5巻のあらすじ・ネタバレ感想。小笠原貞宗の秘策とは?
今回は、「魔人探偵脳嚙ネウロ」や「暗殺教室」の作者である、松井優征さんの新作マンガ「逃げ上手の若君」第5巻のあらすじと感想を書いていきます。
前回「逃げ上手の若君第4巻」のあらすじ・感想考察は、こちらです。
後半では、「逃げ上手の若君」の読みどころや史実との違いも解説しています。
「逃げ上手の若君」5巻あらすじ
諏訪神党三大将が登場
諏訪頼重の忠臣・三大将が初登場しました。
- 右軍大将・祢津頼直(ねづよりなお)
弧次郎の親族 - 左軍大将・望月重信(もちづきしげのぶ)
(亜矢子の父親) - 中軍大将・海野幸康(うんのゆきやす)
(かっこいいオジサマ)
海野さんがなぜカッコいいのか?
については、コミックスをぜひ確認して下さい(笑)
三大将を交えた今度の戦は、決起前の最後の仕上げというべき戦いです。
この戦では、時行たち逃若党は伝令役として味方と敵の間を走り回ります。
有能な三大将に加え、先の戦で仲間になった武将も加えれば、時行の軍は敵なし…
と思いたかったのですが、どうもそうはいかないようです。
敵方・小笠原貞宗の策とは…?
かつての悪党・瘴奸再び
諏訪の村々で悪逆のかぎりを働いていた瘴奸(しょうかん)。
時行に敗れ、小笠原貞宗に救出された後は、立派な地頭として小笠原家に仕えていました。
山の中での軍略に長けた瘴奸の策に、一気にピンチに追いやられてしまう時行たち。
戦はナマモノとは、よく言ったものですね。
瘴奸との決着の時も近づいているようです。
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第5巻の「解説上手の若君」
5巻も教科書では学べない中世日本の魅力が解説されています。
- 当時の武士の礼儀
- 男女それぞれの成人式事情
- 諏訪神社はなぜ格が高くなった? など
個人的には、諏訪神社の成り立ちと、朝廷との関係の変化が面白かったです。
山で地域が区切られた日本は、地域ごとの独特の文化が育まれていきました。
諏訪地域も例外ではなく、当時の大和朝廷の「常識」から外れた生活をしていたようです。
教科書のみだと、鎌倉幕府と朝廷の様子しか想像できません。
しかし、乱世の中であっても日常生活を大切にする人々の様子が想像できました。
知ってる?北条時行と「中先代の乱」
「逃げ上手の若君」の主人公のモデルとなった「北条時行」が日本史に名を遺した理由として、「中先代の乱」が挙げられます。
鎌倉幕府が足利尊氏によって討幕した後、鎌倉は一度、北条時行によって占拠される事件が起こります。
この前後の戦を指したのが「中先代の乱」と言われています。
中先代の乱は、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて見てみてください!